終末期医療は表面的な対応ではなく、継続的な取り組みの蓄積を
当委員会の第1回目の会議が2010年5月14日に開催された。これまで、中川翼副会長が長く委員長の任を担ってこられ、毎年の慢性期医療学会のシンポジウムなどで、さまざまなテーマで終末期医療を取り上げてきた。また、会員へのアンケート調査なども随時行った。
日本慢性期医療協会より、この度提唱されたクリニカル・インディケーターの中でも、終末期に関わる問題として、多職種カンファレンス、デスカンファレンスの開催、終末期における意思確認などの指標を取り上げていくように働きかけた。
第1回目の会議では、これからの終末期委員会の活動について、どのような内容で進めていくかについて話し合った。
終末期をどう過ごしていくのか、その道筋について、コンセンサスを得る努力を各施設がどのように工夫しているかという話題になり、委員の所属する各施設の終末期への取り組みについて経験を交流しあう場として、来年の慢性期医療学会で報告する予定である。本年秋に会議を持って、取り組み状況を話し合うことにした。
慢性期病棟における終末期医療は、マニュアルやガイドラインを決めて、表面的に対応できる課題ではない。継続的な取り組みを蓄積していくことが有意義と思われる。
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