特別プログラムC 明日から使える実践口腔ケア

【コーディネーター】口腔・摂食嚥下委員会

【主 旨】
 口腔ケアというと、まず嚥下性肺炎との関係が話題になっていますが、全身への関係をみると口腔ケアが不十分で歯に影響し、場合によっては歯から血中へ菌が入る菌血症の危険もあります。また、最近人工呼吸器関連肺炎(VAP)が話題になっています。これは、人工呼吸を開始し48時間以内に発症した肺炎を言うのですが、気管挿管チューブのカフがあるので、気管内への流入が阻止されていると思われていますが、実際は違います。また、挿管チューブのバイオフィルムも悪さをしています。
 QOLの点からみた口腔ケア、摂食嚥下のリハビリテーションとしての口腔ケア、さらに治療としての口腔ケアという、さまざまな面から口腔ケアに関する概念が大きくなってまいりました。しかし、なんといっても口腔ケアの基礎が重要です。今回は特にその基礎固めをするために実習も行いますので是非ともご参加下さい。


【プログラム】
15:45〜16:00 「高齢者における口腔・摂食嚥下に関するケアの重要性」 高野喜久雄(総泉病院 院長)
16:00〜16:15 「口腔・摂食嚥下に関する療養環境について 〜会員病院のアンケート結果から〜」 阪口英夫(大生病院 歯科口腔外科科長)
16:15〜17:15 講 義「口腔ケアとは」 藤本篤士(西円山病院 歯科診療部長)
17:15〜18:15 実 習「口腔ケア」

 講  師:藤本篤士
 
 実技指導:伊藤美穂(西円山病院 歯科衛生士)

        小山田貴子(定山渓病院 歯科衛生士)

        金久弥生(ナカムラ病院 歯科衛生士)