特別プログラムD 療養病床におけるターミナルケア

【コーディネーター】中川 翼、藤田博司

【主 旨】
 現在、厚生労働省医政局が中心となり、「終末期医療に関する調査等検討会」が組織され、一般国民、医師、看護職、介護職(特養)の意識調査結果を集積し、分析中である。私(中川)もその委員の一人として参加しているが、その検討会の討論でも、これまで関係者以外には比較的関心がもたれていなかった高齢者のターミナルケアが、癌のターミナルケアと同様に多くの委員から注目されてきていることを実感している。
 当会の会員病院で終末期の対象となる方は、高齢な方が圧倒的に多く、医師とともに看護・介護職の果たす役割はとても大きい。しかし、ターミナルに関する過去の特別プログラムでは、心ならずも看護職の講師をピックアップすることができないでいた。今回は、特別講演の講師に東札幌病院緩和ケア病棟の開設、運営に直接関わり全国的にも著名な、私の尊敬する石垣靖子氏に講師をお願いした。ご快諾をいただきとても嬉しく思っている。
 また、当会の会員病院の終末期の対象として、神経難病の方も今後徐々に増えてくるものと考えられる。従って今回は、これまで「高齢者のターミナルケアの望ましい姿を考える」としてきたタイトルを思い切って「療養病床におけるターミナルケア」とさせていただいた。
 多くの方々の参加を得て、ともに学び討論できることを心から願っている。

【プログラム】
19:30〜10:20 特別講演「クオリティオブライフを尊重した高齢者のターミナルケア」 石垣靖子(東札幌病院 副院長)
10:20〜11:05 〜現場からの報告〜

@「高齢者のターミナルケア」 藤田博司(光風園病院 副院長) 

A「療養病床のターミナルケアにおける看護師の役割〜過去13年間の死亡退院者のデータを元に〜」
@「高齢者のターミナルケア」 桑田美代子(青梅慶友病院 看護介護開発室長)  

B「神経難病のターミナルケア」 蛸島八重子(定山渓病院 看護師長)
11:05〜11:20 話題提供「日本療養病床協会で実施したアンケート報告」 中川 翼(定山渓病院 院長)
11:20〜12:00 シンポジウム「療養病床におけるターミナルケア」
 
 〔シンポジスト〕石垣靖子、藤田博司、桑田美代子、蛸島八重子

 〔司ンポ会〕スト中川 翼