特別プログラム��
慢性期における医療の質を考える
【コーディネーター】安藤高朗（東京大会大会長、東京都療養型病院研究会会長）
【主旨】
今回の学会のテーマは、「慢性期力を活かした療養病床の未来」である。第五次医療法の改正、平成１８年の診療・介護報酬の同時改定を控え、我々慢性期医療を取り巻く環境はますます厳しくなっており、このような時代を乗り切るには、これまでにない新しい力が必要になると考えられる。それは、Evidence（科学的な根拠）に裏打ちされた慢性期の力であり、療養病床施設のスタッフの力（治療力、看護力、介護力、リハビリテーション力、栄養力、マネジメント力など）、施設の機能、地域との連携などにより患者の本来の治癒力を引き出す総合的な力であると思う。ここで最も重要になってくることは、Evidenceに基づきデータベース化したきちんとした医療を提供できるかという「医療の質」の問題である。このプログラムでは、幅広く医療の質の研究に取り組んでおられる東邦大学医学部社会医学講座教授の長谷川友紀先生を座長にお招きし、医療の質を高めることに日々努力されている４人の先生方の事例をふまえ、慢性期医療を科学する時間にしていきたいと考えている。
【プログラム・11月18日（金）】
| 11：00〜11：20 |
基調講演 長谷川友紀（東邦大学医学部社会医学講座教授） |
| 11：20〜11：35 |
電子カルテを活用した質の向上への取組み
〜データの二次利用を中心に〜
高橋肇（高橋病院理事長） |
| 11：35〜11：50 |
医療の質向上に関する取組み
〜診療部の改革、医者の意識改革が病院を変える〜
飯田達能（永生病院院長） |
| 11：50〜12：05 |
療養病棟におけるチーム医療が「医療の質」に与えた影響
〜エビデンスに基づく業務改善〜
美原盤（美原記念病院院長） |
| 12：05〜12：20 |
認知症ケアに関する医療の質を考える
今村英仁（財団法人慈愛会理事長） |
| 12：20〜13：00 |
討論（質疑応答）
〔シンポジスト〕高橋肇、飯田達能、美原盤、今村英仁
〔司会〕長谷川友紀、安藤高朗（永生病院理事長） |
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