日本慢性期医療協会トップページ
第16回日本療養病床協会全国研究会[福岡大会]
シンポジウム&市民フォーラムのご案内
  福岡タワー
記念シンポジウム「抑制廃止福岡宣言から10年〜その成果と今後の課題〜」
7月3日(木)・9:30〜11:30/1階アルゴス
【コーディネーター】吉松秀則(水戸病院理事長)

【主旨】
抑制は誰もがやりたくない行為、それでもやらざるを得ない行為であった。
入院を余儀なくされた高齢認知症患者の人生の質を思うという素朴なヒューマニズムと抑制を廃し得るケアの向上という二つの要素が両立して抑制は“やらざるを得ない”行為から“やらない”行為となり得る。しかし抑制廃止を普遍的なものとするには努力する個が連帯していかなければならなかった。
日本療養病床協会のなかにあっても抑制廃止への個々の取り組みは広がりを見せていたが、その萌芽は平成10年の第6回全国研究会(福岡大会)において発信された「抑制廃止福岡宣言」を契機に一気に開花した。平成12年に施行された介護保険では身体抑制が原則禁止となり、厚生省は「身体拘束ゼロ作戦推進協議会」を発足した。
また同年、抑制廃止の黎明を支えた上川病院吉岡充先生を中心とした全国抑制廃止研究会が発足し、抑制廃止は確実に広がりを見せ、高齢者の看護・介護の質の向上をもたらした。
この抑制廃止福岡宣言から10年、当時先頭にたって取り組んできた諸氏に再び福岡でその意義を振り返り、次のステップへの提言を行いたい。

【シンポジウム座長】吉松秀則(水戸病院理事長)

【シンポジスト】*予定
松尾尚(松尾内科病院理事長)
吉岡充(上川病院理事長)
志方弘子(北九州古賀病院看護師)
福本京子(有吉病院看護師)
 
シンポジウム 崔楼莪緡渡携〜慢性期医療に求められる役割〜」
7月3日(木)・13:00〜15:00/1階アルゴス

【コーディネーター】信友浩一(九州大学大学院医療システム学講座 教授)*予定

【主旨】
我が国の医療において病院は永らくその機能を分化してこなかった。昭和60年以後、数度にわたる医療法改正、介護保険の導入により病院は非常に短い期間に目まぐるしい分化がなされた。地域の医療資源を有効活用するために役割の分担が生まれ、病診、病病連携が進められている。
介護療養を含め、療養病床は医療連携のなかでどのような役割を期待されているのか、急性期病院、診療所などから提言いただき、慢性期病院からの提案も含め検討していきたい。

【シンポジウム座長】信友浩一(九州大学大学院医療システム学講座 教授)*予定

【シンポジスト】*予定
安藤高朗(永生病院 理事長)
伊藤新一郎(あおばクリニック 副院長)
岩谷友子(九州大学病院 地域医療連携副センター長)
岡田靖(九州医療センター 統括診療部長)
高橋由美(福岡市医師会訪問看護ステーション中央管理者)

 

シンポジウム◆療養病床におけるターミナルケア〜終末期医療の現状と取り組み〜」
7月3日(木)・15:15〜17:15/1階アルゴス

【コーディネーター】有吉通泰、中川翼

【主旨】
療養病床は介護療養型医療施設の平成24年3月末の廃止、療養病床削減で激震が走っている。そのような中で、会員病院は将来の展望をどこに求めていけばよいのか日々苦悩する毎日である。しかし、たとえ、介護療養病床が廃止されても、私どもがこれまで切磋琢磨して培ってきた医療・看護・介護・リハビリテーション等のノウハウを継続していくことが医療者の責務であろう。
中でも、ターミナルケアは多くの職員が関わる重い行為である。さらに、対象疾患も、高齢者はもとより、神経難病、がん等に広がり、人工呼吸器が作動している療養病床もあると聞く。また、治療に関わる場所も病院、老健、特養、在宅に広がりつつある。看取りの場所は、療養病床における高齢者が圧倒的に多いとしても、ターミナルケアを総合的にとらえ、その中での療養病床での役割を知ることもとても大切であろう。
そのような主旨から、今回のシンポジウムを企画した。有意義な時間にしたいと願っている。多くの方の参加を心から期待する次第である。

【プログラム】
15:45〜16:10
(25分)
講演 終末期医療の現状と課題 中川翼(定山渓病院院長)
16:10〜16:25
(15分)
講演 高齢者施設群における終末期医療・ケアの取り組み 原健二(奈良東病院院長・介護老人保健福祉ふくじゅ荘施設長)
16:25〜16:40
(15分)
講演 当院におけるターミナルケアの取り組み 門脇章子(松江生協リハビリテーション病院看護部長)
16:40〜16:55
(15分)
講演 在宅におけるターミナルケアの取り組み 二ノ坂保喜(にのさかクリニック院長)
16:55〜17:45
(50分)
討論
シンポジスト:上記講師4名、司会:有吉通泰(有吉病院理事長)
 

シンポジウム「チーム医療が患者さんを支える!〜より高い療養の質を求めて〜
7月4日(金)・9:00〜11:30/1階アルゴス

【コーディネーター】小山秀夫(静岡県立大学 教授)

【主旨】
日本療養病床協会は平成4年の発足当初より、高齢者医療には多職種によるチームアプローチが必要であることを主張し、実践してきた。ケアプランの策定にも平成6年より取り組み、質の向上に成果を上げている。そのような地道な取り組みはケアの質を確実に向上させ、平成10年に開催された第6回全国研究会[福岡大会]において、「抑制廃止福岡宣言」が発信された。それまで抑制は、様々な行動障害・機能障害等に対応するため、やむを得ず行われてきたものであるが、多職種によるカンファレンス、ケアプランの策定、スタッフの努力等により廃止宣言に至ったものである。
高齢者医療では、抑制に限らず、リハビリテーション、排泄ケア、栄養管理、ターミナルケアなど、各専門職がチームとして総合的に一人ひとりの患者さんをみることが求められる。このシンポジウムでは、チームアプローチの重要性を、現在のチーム医療から改めて見つめ、さらなる質の向上へとつなげていきたいと考える。

【シンポジウム座長】涌波淳子(北中城若松病院 理事長)

【シンポジスト】(各20分)
室谷ゆかり(アルペンリハビリテーション病院 院長)
関美智代(信愛病院)
播磨孝司(西円山病院)
西村智子(わかくさ竜間リハビリテーション病院)
鈴木秀子(大宮共立病院)

 

市民フォーラム 第1部
「超高齢社会における社会の責務(認知症への対応と療養環境の整備)

7月4日(金)・13:10〜15:30/1階アルゴス

【主旨】
我が国は昭和45年に高齢化社会(65歳以上の人口比率が7〜14%)となり、平成6年には高齢社会(同14〜21%)、平成19年には超高齢社会(同21%以上)となった。更に今後は団塊の世代の高齢化が本格化し、高齢化は益々進んでいく。また社会の高齢化に伴い、認知症患者も今後、益々増大していくと予想されている。我が国の認知症患者は1995年では126万人であったが2015年には260万人と倍増すると推計されている。
当初、認知症患者の主な受け入れ先は所謂、老人病院、精神科病院等であったがまだ認知症ケアが確立されていない時代は問題行動処理、抑圧的抑制的対処が主であった。特に介護保険制度以降は介護療養病床やグループホームなどが認知症ケアの主な選択肢となり、認知症の状態改善に目を向けケアの向上を図ってきた。
一方、厚生労働省は平成24年度までの介護療養病床の全廃、医療療養病床を大幅に削減する方針を固め、38万床の療養病床を15万床(平成20年初頭に20万床に変更)にまで縮小する計画を打ち出した。所謂、介護難民の問題と同様、認知症高齢者の療養環境の問題において、核家族化し、高齢化が進んだ日本はどんな課題に直面するのか。
多彩な分野からパネリストを招き、多くの市民に問題の根底を知ってもらいたい。

【シンポジウム座長】木下毅(光風園病院理事長)

【シンポジスト】*予定
小宮英美(NHK論説委員)
田川大介(西日本新聞社会部編集委員)
江島豊彦(認知症患者)
山田達夫(福岡大学医学部神経内科学教授)

 

市民フォーラム 第2部
100歳からが本番〜習慣健康法で介護のない生活を〜

7月4日(金)・15:40〜17:00/1階アルゴス

【講師】地三郎氏(102歳児・現役教育学者)

【座長】原寛(原土井病院理事長)、久原伊知郎(原病院理事長)

【地三郎先生のご案内(原寛)】
地三郎先生は日野原重明先生と共に私が最も敬愛する人生の先輩です。
ご自身もお二人の障害をもつお子様を授かりながら、55年前に知的障害児の学校「しいのみ学園」を創立され、現在もなお世界最長寿の現役教育者としてご活躍されています。
102歳を越える今年も8月に4年連続となる世界一周(メキシコ、ブラジル、アフリカ、セネガル、フィンランド等12ヶ国)講演旅行を敢行され、しかも現地講演のために英語、中国語など5ヶ国語を習得、現在はブラジル講演に備え、ポルトガル語を勉強中との事、そのバイタリティは老いて留まることを知りません。
この福岡大会では市民フォーラムを開催し、今後の慢性期医療はどうあるべきかを市民と共に考え、その必要性を訴えたいと思います。一般市民にとっても、私達医療者にとってもシビアな内容になる事もあるでしょう。ご参集いただいた皆様には大会の締めに地先生のご講演で、勇気を涌かせ、家路についていただきたいと考えました。
老い方の一つのお手本として、幾多の艱難を乗り越えながらも温かい先生のお話に触れていただきたいと思います。


Copyright 2004 JAPAN ASSOCIATION OF LONG TERM CARE HOSPITALS 
日本慢性期医療協会 〒162-0067 東京都新宿区富久町11-5 シャトレ市ヶ谷2階 
TEL.03-3355-3120 FAX.03-3355-3122