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6月13日に開催された被災者健康支援連絡協議会に要望書を提出しました。
 
 
 
「仮設慢性期病床」の設置を要望いたします。
 
 
 
 
日本慢性期医療協会災害対策本部
本部長   武久洋三
副本部長 富家隆樹
事務局長 池端幸彦
 
 
 
 
 被災地では、医療の現場においても通常業務に戻りつつあるが、特に高齢者においては、震災の影響により生じた心身機能の低下は短期間で回復するものではない。このような高齢者への医療の需要が増えている中で、被災地において慢性期病床への入院を希望しても、病床規模の縮小や閉鎖もあり、思うように入院することができないのが実情である。また、現在は定床をオーバーしての入院が認められているが、長期にわたる療養環境として望ましいとはいえず、現場スタッフの負担も増すばかりである。さらに、急性期での治療を終えたものの、人工呼吸器、気管切開等の重度慢性期医療を必要とする患者は、在宅や介護施設での対応は難しく、慢性期病床において医療的な管理が必要である。以上のような理由から「仮設慢性期病床」の設置を要望したい。
 
 
 
【仮設慢性期病床の骨子(提案)】
1.

政府により、建物・設備を設置する

1県につき100床規模を2箇所程度設置してはどうか。患者は地域に残ることができ、家族と離れなくてもよい。言葉(方言)も変わらない。
地域の医師会および医療機関との調整を行い、適正な仮設病床数、デイケア等の在宅サービスの併設も検討する。
2.
スタッフの派遣は各病院団体の調整の下に行う

常時雇用のスタッフは原則として地域から雇用する。
医師、看護師、リハビリスタッフ等、必要な職種を病院団体の調整により、ローテーション形式で派遣する。(スタッフ派遣先の拠点化)

3.
設置期間は、地域医療の復興状況を鑑みて決定するものとするが、概ね2年程度を目途とする。
 
 
 

 
 

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